過去公演
来るもの拒まずおかえり公演
『無差別』
新型コロナウイルスの影響で2020年度から対面有観客公演が中止されていましたが、この公演をもって劇団ケッペキは復活を遂げました。
「神も仏も獣も人も、無差別に陥る因果の罠」
原作は柿食う客さんのものを使用させていただきました。復活にふさわしい総力戦ともいえる公演でした。
石の上にも30期新人公演
『サカシマ』
当時の1回生のみで作り上げられた新人公演で、脚本は廃墟文藝部さんのものを使用させていただきました。
主人公の投身自殺から物語が始まるーそんな衝撃的な作品ですが、役作りやスタッフワークなど、繊細に作り込まれた作品でした。
2022年度卒業公演
『左京区吉田マル番地木造六畳
風呂なしアパートとなりの「ゆ」』
当時の4回生のみで作り上げられた作品です。
「今夜もここには誰かがくる。」
大学生活の象徴である「吉田」を題材に、ある銭湯とそこに通う人たちを描いた群像劇です。
何気ない風景がちっちゃな感情が、愛おしくてたまらなくなる。そんな卒業公演にふさわしい作品でした。
2023年度新入生歓迎公演
『THE BEE』
2023年度の幕開けは、THEATRE E9 KYOTOという最近のケッペキで最も規模の大きい会場で行われました。野田秀樹原作で、役者もスタッフもかなり難易度の高い公演でしたが、とことんこだわりつめた圧倒的な質量を持つ公演でした。
月華のカルペディエム公演
『RENT』
劇団ケッペキ初のミュージカル作品です。
使用した曲の総数はなんと約50曲2時間。
歌って、踊って、芝居して、また歌って。
上演時間3時間ながらも一瞬で時間が過ぎてしまうほど見ごたえがあり、音楽の持つ力の大きさをいかんなく発揮している作品でした。
眠れぬ瞼を跳ねる羊の晩夏公演
『SHOT』
2023年の夏休みいっぱいを使って作り上げられた公演。先の大戦を題材とし、様々な資料を読みそこにしっかり向き合って製作された脚本をもとに,自作脚本を言い訳とせずに脚本と向き合って製作されました。舞台空間を広く取った役者の大きな動きや大がかりな舞台装置、小道具の数々は圧巻。
ケッペキらしい大規模な公演でした。
秋のよとぎ話公演
『きみのなかの小宇宙』
ちょっと自由な演劇をしたい人たちによって演劇ユニット曖昧模糊(あいまいもこ)を結成。「舞台上に小宇宙をつくる」をテーマに上演しました。脚本は団員オリジナルです。映像を積極的に使用し、新しい表現を模索した演劇作品となりました。
2023年 NFユニット公演
『ちょうちょが飞ぶならば』
京都大学11月祭 通称“NF”は、11月に開催される学園祭で京都大学最大級のお祭りです。当作品はその中で開催され、普段の公演ではなかなかお会いできないお客様にもたくさんご来場いただけました。
360°に投影された鮮烈な映像と、ちょうちょのように音を紡ぎ軽やかに駆け回る3人のパフォーマーが印象的です。
凍る夏に時は巡るモラトリアム公演『サマータイムマシン・ブルース』
原作はヨーロッパ企画で、劇団ケッペキでは2010年以来の再演になるほど人気の高い作品です。
ばかばかしくも愛おしいありふれた大学生たちとタイムマシンという非日常が交差する、これぞTHE王道青春会話劇。笑い通しの1時間半でした。
滝の壺に在る新人公演
『水下がり』
同じ31期の新人たちによる公演ということもあってそれぞれ経験がゼロに近い部分もありましたが、共に作業する中で互いに高まっていった敬意が公演期間で結ばれていって、結果的に独特の清涼感を醸していました。あれは熱量のダムとでもいうのでしょう。一体、熱いのか涼しいのか、私の印象では熱いと涼しいはどうやら繋がっていた気がします。
ええ、つまり水下がりはダム公演なのです。
2023年度卒業公演
『Stargazer Radio』
「ぜんぶ、聞こえています。」
1年の集大成として行われる、当時4回生の28期生のみで作り上げられた作品です。入団直後をコロナ禍が
襲い、たくさんの制限の中でケッペキをつないでくれた28期生。様々な思いを胸に抱いた登場人物と、そのひとりひとりにいつもよりそうDJ。演技力・スタッフの技術力は圧倒的で演奏やダンスの魅力もさながら、参加者全員の自由に演劇ができる喜びがまっすぐに伝わってくる、希望に満ちた作品でした。